2006 February 〜2月〜
2/28 Tue. 『合鴨水稲同時作』
合鴨を水田に放して栽培する方法って、農薬を使わないで行う栽培方法の一つとして
よく知られていますよね。実は、カモを水田に放して除草させたり、糞を肥料に利用する方法は、中国では古代から行われてきた
そうです。そして、日本でも明治・大正期には、新潟県でアヒルを水田放飼していたそうです。でも、放飼したアヒルが野犬など
に襲われやすかったために、その後はすぐ姿を消してしまったようです。
1985年ごろ富山県の荒田清耕氏が、合鴨を放した圃場を網で囲う方法を考案し、その後、
福岡県の古野隆雄氏が田んぼを電気作で囲って雛のうちから24時間放飼する方法(合鴨水稲同時作)
を確立したそうです。この栽培方法が何にいいのかというと、
@除草効果
A害虫やジャンボタニシまで食べ尽くす害虫防除効果
B糞が肥料になる養分供給効果
Cくちばしで稲株や根をつついてイネをズングリ開帳形に育てる刺激効果
D中耕濁水効果
E合鴨肉の生産
があるようです。Eなんて、え?食べるのかよ?って思いますが、循環に無駄のないようにとのことでしょう(笑)
電気柵でエネルギーコストがかかるのを考えると、太陽発電&蓄電池を設置して、それによる電力供給をするようにすれば
より環境負荷の少ない循環になりそうですね。
2/24 Fri. 『自然農薬』
大変ご無沙汰しておりました。また、目安一週間以内に更新していきますので、よろしくお願いします!
自然農薬という言葉をご存知でしょうか。自然農薬とは、
作物を病害虫から守る目的で、農家が身近な植物や食品などを利用する場合に呼ばれる言葉です。
自然農薬は、化学合成農薬が発明される前から、経験的な知恵として伝えられてきたものが多いです。
化学合成農薬には、殺菌・殺虫効果のはっきりした特定の成分を抽出あるいは合成したものが大半ですが、自然農薬
の成分は複雑で多様です。そのために、害虫がその物質に対しての抵抗性がつくことがなく、環境中に残留することも
ないと言われているます自然農薬は成分が一定ではないため、登録農薬のように効薬や安全性を試験で確認することは困難だとされて
います。そのため、登録農薬以外は全て法律で禁止すべきだという意見もあります。しかし、農業というものは本来個性的なもので
、圃場や環境の条件に合わせて、農家が工夫をこらすことによって成り立っています。つまりこれは、日本国内だけでもいろいろな
環境条件があるにもかかわらず、あまりにもマニュアル化しすぎると期待値を大幅に下回る収量しか得られないことになるということ
にも繋がるんだと思います。
その土地には、その土地特有の環境があり、虫も生息しているんだと思います。
だから、その土地その土地の農家の工夫に対しての確かな評価を行うことも今後重要となってくるのではないでしょうか。
もちろん、自然界には多くの毒物が存在し、「自然由来のものだから安全」という考えは禁物であることは当然です。